キッチン

システムキッチンに頼りすぎてはいけない理由

ここ最近に作られた住宅では、かなり作り込んだ素晴らしいシステムキッチンが導入されていることがよくあります。

戸建て住宅を新築する場合や大幅にリフォームをする場合には、できるだけ機能性の高いキッチン設備を整えたいと気合を入れて選ぶという人も多く見られます。

毎日の料理を担当する人にとっては、キッチンは一日のうち長い時間をすごす重要な住宅施設となっているため、できるだけ快適にしたいという気持ちが強いことはよくわかります。

しかし高機能なシステムキッチンになると、キッチン部分の棚や引き出しが至る所に付けられており大きな収納スペースが確保できる反面で、それらの収納をきっちりと閉じてしまうとどこに何があるのか直視できなくなってしまいます。

せっかくのシステムキッチンなのに実際はどこに何があるかが見えにくいので、あちこちの引き出しや棚を開いて目的のものを探すというような余計な作業を挟まなくてはいけなくなります。

本当に使いやすいキッチンとは何かということを表現するとき「飛行機のコクピットのようなもの」と言われることがあります。

これは飛行機のコクピットではたくさんの計器やディスプレイがあるものの、飛行機の運転をするときに見やすいように同じ配置がされています。

慣れた一流のパイロットにとってはそれぞれの状況に応じてどこを見てどんな操作をすればよいかが一目瞭然となりますので、キッチンにおいても同じく直感的に次に取るべき行動が選べる環境こそが最適であるといえます。

あえて見える収納をするという利便性

システムキッチンの収納が悪いというわけではありませんが、普段からよく使用するものはあまり隠そうとせず見える場所に収納して置くほうがおすすめになります。

「見える収納」はかなり片付けが得意な人でなければなかなか成功させられない高度なテクニックですが、上手にDIYしていくことで一気に使いやすいキッチンにしていくことができます。

まず簡単に導入できておすすめなのが細かい棚をつけるということです。
調味料や調理器具など、キッチンには細かい道具がたくさんありますので、それらを整然と並べていくためには細かい棚が必要です。

既製品のカラーボックスなどではどうしてもスペースが大きくなってしまいますので、自分で大きさにあった棚にしていく方がよいでしょう。

レンジの壁面ややシンクの奥の壁などはデッドスペースになっているため、板を組み合わせた棚をつけることで必要なときにすぐに品物を取り出すことができます。

簡単な棚であれば板が4枚あればできてしまいますし、一から作るのが難しいならすのこなどある程度形になっているものをうまく組み合わせていくという方法もあります。